アフリカは、世界各国と共に、1990年タイのジョムチェンで、20世紀中の『万人のための教育』実現を約束しました。
万人のための教育(EFA)は、以下の目標を掲げたものです。


1. 最も恵まれない子供たちに特に配慮した、総合的な就学前保育・教育の普及および改善を図ること。


2. 女子や困難な状況下にある子供たち、少数民族出身の子供たちに対し特別な配慮を払いつつ、2015年までにすべての子供たちが、無償で質の高い義務教
   育を受けることができ、修学を完了できるようにすること。


3. すべての青少年および成人の学習ニーズが、 適切な学習プログラム及び生活技能プログラムへの公平なアクセスを通じて満たされるようにすること。


4. 2015年までに成人(特に女性)識字率の50%改善を達成すること。 また、すべての成人の基礎教育および継続教育への公正なアクセスを達成すること。


5. 2005年までに、初等および中等教育における男女格差を解消すること。2015年までに教育における男女平等を達成すること。
   この過程において、女子の質の良い基礎教育への充分かつ平等なアクセス、及び修学の達成について特段の配慮を払うこと。


6. 特に読み書き能力・計算能力、及び基本となる生活技能の面で、確認・測定のできる成果の達成が可能となるよう、教育のすべての局面における質の改善な
   らびに卓越性を確保すること。


2000年までの目標達成が困難であることを受けて、国連の援助のもと、アフリカを含む世界の189カ国が、8つの『ミレニアム開発目標』を採択しました。8項目のうち2つ(第2目標・第3目標)は、EFAの目標をもとに構想されたものです。
更に、こうした世界的確約に立って、アフリカ国家はどこも、各国の教育政策の枠組の中で、幼少期保育から初等・中等・高等教育、さらに専門教育・特別教育に対して、総合的に取り組んできました。
科学技術教育やエイズ教育といった現状にある課題も、一連の教育のうちに入ります。


アフリカがとりわけ関心を寄せているのは、持続可能な開発のための教育です。
これは「行動の転換を推進し、完全な環境の保護と将来の経済成長に向けたより持続可能な将来のため、現在と未来の世代のための公正な社会を創造する」というものです。

アフリカは概ね、見事な成果を上げています。

アフリカでは、10人中9人の子供が学校に通い、15歳以上の6割は読み書きができ、3割の子供が中等教育に進み、高等教育への進学率は1990年から2002年までで94%も増加しました。しかし、まだまだ改善途中なこともあります。

まだ全ての子供達が初等教育を受けられる訳ではありませんし、識字率もアフリカは世界最低に留まっており、5人に2人の子供が小学校卒業前に留年か退学をしてしまいます。

教育の質もまだ充分ではなく、男女、地方と都市、貧困層と富裕層の間には、まだまだ不平等が存在します。
中等・高等教育へのニーズも満たされておらず、科学技術教育の水準は高くありませんし、技能・職業教育も充実はしていません。
教員の人数も足りず、質もまだ不充分です。このように、教育の課題は山積しているのです。


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