
保健衛生に関するおもな宣言
過去30年で、各国政府のみならず、広く国際機関の間でも、アフリカの保健衛生への感心が高まりました。
世界保健機関(WHO)は、『Health for All (すべての人に健康を)』構想を1977年に提案、続いて1978年にはアルマータで「2000年までに世界中のすべての人々へのプライマリー・ヘルスケアの普及」を宣言しました。
2000年までにこの目標を達成することができなかったため、各国は第4目標(子どもの死亡率の改善)、第5目標(妊娠中および出産時の母親の死亡率改善)、第6目標(伝染病対策)がプライマリー・ヘルスケアに関連する目標を掲げている、全8項目からなる『ミレニアム開発目標』のもと、より具体的かつ包括的な改善目標を採択しました。
2001年には、アフリカ連合(AU)加盟国の首脳がアブジャ宣言を行い、国家予算の15%を保健衛生に配分するとの誓約がなされました。
2007年4月9日から13日にヨハネスブルグで行われた第3回AU厚生相会議では、『2007年から2015年のアフリカ保健戦略』が採択されました。『アフリカ保健戦略』には、「アフリカの平等と発展のための保健制度の強化」が盛り込まれています。ここでは、保健分野への投資は経済発展に不可欠な条件とみなされています。
アフリカの保健衛生課題
1. 病気にかかる危険:
主に伝染病による危険が大きいですが、HIV(エイズ)・マラリア・結核・小児の死亡や妊娠中の死亡等、伝染病の大半は予防可能なものです。
しかしながら、高血圧や糖尿病、精神病や怪我といった感染性でない病気も普及しつつある保健制度の中では、重要度を増しています。病の危険は、
発展の最中にある人々に直接影響を及ぼしてしまうのです。
2. 保健用財源の不足:
アフリカ各国は、病の危険性による悪影響を断ち切るには、専用の財源が必要だと認識しています。しかし、国家予算の15%を割当てるというアブジャ宣言が
あるものの、この他にも複数の国際的な確約をしていかないことには、アフリカがミレニアム開発目標を達成するのは困難と考えられます。
3. その他の課題:
不十分な保健制度や、分野ごとに縦割りの政策といった問題があります。保健衛生に従事する人材も明らかに不足しています。
医療費が高すぎると感じる人も多く、医療サービスの質にも課題があります。貧困層にあたる人々の現状は、保健衛生的にみても改善されなければならない
状態です。
保健衛生に関する知識も、制度を通じてもっと普及させていかなければなりません。
リンク
Africa Health Strategy 2007-2015 Document

